俺は賑々しいオアシスの中で宴安を貪っていた
正直、どうなるかと思われた誕生会だったが
心配は杞憂に終わりそうだ
昨日、参加者の間で行われた最終作戦会議において
幾つもの有効な「対伊吹作戦案」が提出された
:沙耶包囲網
:小雪式偽乳歓待
:全員着ぐるみパーティー
:闇なべパーティー
:「闇なべよりもむしろ闇カレー」パーティー
数多くの有効なアイデアが提言されたが、最終的に
採用されたのは「すもも案」であった。曰く
「伊吹ちゃんには正面から向き合いたいんです!
小細工なしでお祝いすればわかってくれます!
ラブ&ピースなんです!」
正直、誰もが無謀だと思った、
ライオンに無防備に向かっていく作家の畑氏のような物だ
しかし、今こうやって左右からすももとかーさんに
ケーキを口に放り込まれる伊吹を見ると
コレでよかったのだと思える
まさに「小日向無敵歓待!!」だ! しかし…
おそらくすもも案は準の影響が大きいだろうと言う事
伊吹に対してピースはともかく、ラブはどうかという事
その二点が妹の将来に不安を抱かせる…
しかし、ここまでは実に平和で和やかなパーティーだ
問題児のハチは調子に乗りすぎて、準の新技
「パトリオットミサイルキックPAC-3」を喰らい失神中
準を日本海側に配備すれば日本は安全だと思える
信哉はより詳細に会場を教え、地図も渡した為か
いつもよりも正確に道に迷っている様子
杏璃はかーさんが伊吹に付きっ切りのため
厨房で悪戦苦闘している
実に平和だ…、このまま終われば、と思ってしまう
「そうは行かないでしょうね…」「やで~」
背後から縁起でもないことを言う悪魔の声がした
この学校が誇る魔女、小雪先輩だ
「でもほら、とても何かが起こるとは思えませんよ」
伊吹を見るとみんなからプレゼントをもらい
うれし泣きの真っ最中だ

「いえ、嵐は起こります…」
そこへ春姫がぞろぞろと人を引き連れてやってきた
「伊吹ちゃんファンの方がご挨拶したいって」
なるほど、どう見ても学生には見えないが
学外にもファンがいるとは…流石だな
ある:「これ甘い物がお好きと聞きましたので羊羹です」

伊吹:「おおそうか、感謝するぞ♪」
ある:「毎年変わらぬ麗しさ、感動しています!」
伊吹:「いやいや、それほどでもないぞ♪」
ある:「来年もお変わりない伊吹様であってください!」
伊吹:「あ、あぁ ?・?・?」
ある:「私もアグネスにも負けません!」
そのとき伊吹が気が付いた、このファンの男が
自分にではなく自分の胸元、通称「嘆きの壁」
に向かって語りかけていることに
伊吹:「何に向かって話しかけとるかっ!!」
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|_____|〃 .i|i: i|i:
⊂二二二二⊃ . i|i: |li:
i #jノノ^リ_ハ <ラ・ディーエ. i|i: :|li
|i (i ゚Д゚ノi| |li ゴホウビデス! /l|i
.ノj.くi〉Aiつ =§X三XニX=─ ヾ i|!,从 (゚∀゚) i| /”
((_(.く/i_j〉)_) \ヾ\ヾ从 从//
~し’ノ~ ヘへ.ヽ”・ ヘ.’、
その男は「我々の業界ではゴホウビデス」そう言って倒れた
かくして嵐はやってきた、小雪さんの予言道理に
まだ、この後にもファンの人間が並んでいる
このファンすべてに魔法が飛ぶのだろうか…
そう思うと背筋が寒くなる、しかし…
「次の方どうぞ!」
俺はそう言ってしまった
「誕生日会」改め「サバト」の幕が上がるのを承知で…